(2003.12.24)
知人から氣志團の存在を知ったのは、彼らがデビューする約1年半くらい前の事だった。
彼女は氣志團のアマチュア時代からライブ(彼らの世界ではGIG)に行っては絶賛していた。
当時、彼らの写真をメールで送ってもらったとき、ちっとも興味がわかなかった。
言っては失礼だが、「コミックバンド?」が第一印象も第二印象も、とにかくそれしかなかった。
しかしその後ライブ映像を見てその疑いは一掃、
即、インディーズCDを購入しどっぷり氣志團にハマってしまった。
左から
房総与太郎路薫狼琉 ©氣志團・TINSTAR RECORDS(インディーズレーベル)
ONE NIGHT CARNIBAL ©氣志團・TINSTAR RECORDS(インディーズレーベル)
1/6 LONELY NIGHT ©氣志團・TOSHIBA EMI(メジャーデビューアルバム)
百聞は一見にしかず、いや、百見は一聞にしかず。ぜひ聴いてみて。
彼らは2002年メジャーデビュー。
2001年秋頃、ドラマ「木更津キャッツアイ」とNHK「トップランナー」で一躍注目を浴びる。
ビュジュアル面での話題性がデビュー前からマスコミなどで頻繁に取り沙汰され、
デビュー作品となるアルバムは発売日のオリコンディリーチャートの一位を獲た。
その容姿のみを話題にされる事が多い彼らだが、
彼らの曲はどこか懐かしく私の耳に抵抗なく馴染むものばかりだった。
また、氣志團の魅力のすべてはライブGIGにあると思う。
まだアマチュア時代だったころ、インディーズ時代のCDアルバム、
「房総与太郎路薫狼琉」の中に「國道127號線の白き稻妻」という曲がある。
インディーズの頃から一貫してCDに書かれた文字、
「MIDNIGHT SPECIAL THE KNIGHTS」。
思えば、ホットロードで春山が総長を務めた暴走族の名称は、
「MAD SPECIAL THE NIGHTS」。
綾小路翔がホットロードに影響されたのをこんな所からもうかがい知ることができる。
(偶然かもしれないけど。)
この曲は、メジャーデビュー後の2002年4月11日にリリースされた初アルバム、
「1/6 LONELY NIGHT」にも収録されている。
スローバラードといった曲調から始まり、
中盤からはまるで風をきって走るような躍動感を感じるギターが印象的なこの曲、
コーラス以外のメインとなる唄は無く、終盤までボーカルの綾小路翔の語りがはいる。
実はこの曲、「ホットロード」の冒頭、第1ページのセリフがそのまま使われているのだ。
夜明けの蒼い道
赤いテイルランプ
去ってゆく 細い後ろ姿
もう一度、もう一度
あの頃のお前に逢いたい
あの頃のお前に逢いたい
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ホットロードでは「あの頃の”あの子たち”」が”お前”になっている以外は
まったく同じだった。
「國道127號線の白き稻妻」は、このセリフだけではなく、
どことなくホットロードを彷彿させるような歌詞がある。
耳をつんざくような あの爆音(おと) が大好きだった
この歌詞によく似た言葉を、和希は口にしている。
ホットロードの第1巻81ページ。
耳をつんざくよーな この音が好き
永遠の16歳な綾小路翔は、なんとなく私の中で、ものすごーく春山にかぶる。
そしてどことなく同メンバーの早乙女光はリチャードさんに似てるように見えてしかたがない。
けっこう前に、ラジオだったか雑誌だったかで、綾小路翔が「ホットロード」を愛読していたという
ような事を言っていたような記憶がある。
不良を地で行ってる氣志團にとって、バイブルは自分自信の中にしか存在しないのかもしれないけれど、
今、氣志團の出現によって「ホットロード」を改めて読み返す人は大勢いるのだと思う。
そして「ホットロード」を知らない世代の瞳には、あの頃の「不良」達ってどう映るんだろう。
「國道127號線の白き稻妻」
歌 詞
(インディーズ盤とメジャーデビュー盤では歌詞が微妙に違います)
追記:
当サイトに寄せられた情報によると、氣志團のDVD「恋人」にホットロードが登場しているとのこと。
ボーカル綾小路翔の回想シーンにて14歳の翔やんがホットロードのコミックスを読むシーンがあるそうです。
(こうたのままりんさん、情報ありがとう♡)
※
上記内容は事実確認をとっていません。
関係団体などへの問い合わせはおやめください。
訂正ございましたら連絡ねがいます。
お薦めサイト(相互リンク)
Draw the line(線引き屋)
宝島社から出版されている
音楽誌が書かないJポップ批評29
氣志團と「俺たちのヤンキー・ロック」
の中で、紡木さんについての記事を
執筆されていらっしゃいます。
>>記事
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