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コラム17.
Jim&Janeのプロローグ
~チェッカーズの名曲「Jim&Janeの伝説」外伝~






コラム4で、チェッカーズの名曲「Jim&Janeの伝説」について触れましたが、 私が疑問に思っていた、

”「ホットロード」がそんなフミヤの目にとまったきっかけは何だろう?”

を初めとした疑問などについて、 当サイト訪問者のかたより興味深いお話をききました。

当時の音楽情報誌インタビュー記事にて、この曲の制作秘話などを語っていらっしゃるようで、 やはり当時、ファンの子から主人公・春山がボーカル・藤井フミヤさんに似ていると言われた事もあったようです。



自らも”春山に似ていた青春時代があった”と語る藤井フミヤさん。
紡木たくさんの作品では、チェッカーズ初期のフミヤさんにそっくりな、 ”冬紀”という主人公の恋を描いた「うまくいえない」という短編作品があります。
ですが、まさか春山のような青春時代をフミヤさんが過ごしていたとは思いもしませんでした。



また、当時のラジオ番組でも「Jim&Janeの伝説」について、以下のような発言をしているそうです。


「Jimという男の子とJaneという女の子がいて。
まぁ、Jimがバイクでコケて死んじゃうわけですな。
それで、Janeが行きたいんだな、その場所に。
で、あんまり連れて行きたくないんだけど、どうしてもと泣くんで。
泣いちゃダメだと約束をして、バイクの後ろに乗っけて、仲間と一緒に行って、
そこでさよならを告げると。
それで、線香のかわりにアクセルをふかすと。
バイクのイメージは4FOURですね。」

(ラジオ”おねがいチェッカーズ”O.Aより要約)


この曲の主役となるJimとJane。
この2人の物語について、非常に興味深い情報も教えて頂きました。
実は、 「Jim&Janeの伝説」 には、プロローグなる別の曲が存在するというのです。
その名も「Prologue」


Prologue

作詞:藤井郁弥 作曲:鶴久政治 編曲:THE CHECKERS FAM.
(ザ・チェッカーズ アルバム「Seven Heaven」1989.7.19発売)



Hey Jim いいのかよ タンクに零した涙
Flight time 伝えたぜ 死ぬまで後悔するぜ


Hey Jim どうしてさ 今ならまだ間に合うさ
To L. A. ふざけるな 逃げるのはあの娘じゃない


俺じゃ幸福に出来ないなんて
初めて本音を言うぜ 殴らせろよ
先に行くぜ


夕日に重なる Speed Star
俺があの娘を諦めた理由は
無茶でも まだ死ねないさ
とろい恋に 付き合ってやるよ
飛ばすぜ この想い
風にするさ

 
 
Hey Jim 生まれつき 住む世界違うさ
But not すべてを捨ててきた涙だった


どんなに高級なリムジンよりも
おまえのBackseatが一番お似合いさ
先に行くぜ


夕闇 引き裂くSpeed Star
今の俺に 付いてこれるか
Last corner 譲ってやるさ
とろい恋に 付き合ってやるよ
飛ばすぜ この想い
風にするさ



「Jim&Janeの伝説」には、亡きJimへの想いしかありませんでしたが、
この曲の中には、確かにそこに生き、走るJimが存在しています。


そう、ピリオドの向こうへ旅立つ未来が 目前に迫っている事にも気付かずに。

   


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