「終らない夏」を観て。 ~幻の映像、入手。~ 以前、コラム3にて、ホットロードに酷似していると問題になったドラマ「終らない夏」について触れましたが、 当サイトの訪問者様より今となってはほとんど見ることが不可能と言われている幻の映像を見せて頂く事ができました。 内容は最終回の1話前のものだと思われます。 酷似の対象となるのは「ホットロード」でも同じく終盤のMC4巻。春山が交通事故で意識不明の重体であるシーンです。 私の勝手な判断ではございますが、似ていると思われる箇所を一部抜粋させていただきました。 テレビ画面を私の携帯ムービーで撮った、画質の悪いものですがご了承くださいませ。
意識不明のコウヘイ(山下徹大)。 コウヘイがこうなったのは自分のせいでは、と自らを責める向日葵(瀬戸朝香)。 向日葵は病院から、母親のカオル(秋吉久美子)に電話をかける。 カオルに「自分を責めちゃだめ」と言われる。 ▲Clickでムービー再生 向日葵:「先に死んじゃうとかって どんな気持ちだろうね 誰かを置いてっちゃう気持ちって・・・」 カオル:「わかんないよ、死んだ事ないもん でも・・・置いていくほうも寂しいんじゃないの・・・」 ※酷似シーン:ホットロードMC4巻58ページより 和希:「先 死んじゃうのって どんな気持ちだろ おいてく気持ちって どんなだろ」 春山:「しらねーよ 死んだことなんかねーもん けどぉ おいてく方もやっぱ・・・すんげー悲しーんじゃねの?」 向日葵の夢の中のシーン。母親とひまわり畑にいる。 ▲Clickでムービー再生 (和希の父親との記憶、 チューリップ畑のシーンを彷彿させます。) 「なんか喋ってる!」と向日葵がかけよる。 コウヘイが意識をとりもどした。 ▲Clickでムービー再生 コウヘイの第一声 「・・・にたくね・・・死にたくねぇよ・・・」 ▲Clickでムービー再生 警察が待ち構えていたかのようにコウヘイの病室まで訪れる。 一方、向日葵の母・カオルは、恋人の”鈴木くん”(ラサール石井)との再婚を決める。 母カオルが恋人を「鈴木くん」と呼んでいるシーン。 ▲Clickでムービー再生 ほかにも衝突していた母娘が最終話へ向けて親子の愛を深め、 そして母親の再婚に電話で祝福の言葉を告げようとするシーンなどもありました。 ですがそれらは私が「ホットロード」の読者であり、”酷似している”事を前提に視聴しているから似てると思えてくるだけであり、 脚本家・梅田みかさんがおっしゃっている「影響を受けた」範囲内なのだと解釈しました。 その為この1話限りで判断するのは難しいのですが、視聴した率直な感想は、 テレビ局側が謝罪会見を行う事態に至る経緯(視聴者からの抗議)が納得できなくもない、そう思いました。 しかし、ストーリーそのものがホットロードを真似ているわけではなく、ドラマとして素直に続きが見たいと思いました。 台詞引用さえなければ・・・。お蔵入りは非常にもったいない作品だと思いました。 ですが逆にそこが問題だったのかもしれませんね。 紡木さんが作品の1コマ1コマに丁寧に考えた台詞が一人歩きし、自分の意図とは違う動作・環境に無断に付けられたという行為。 「盗作」という行為の代償は大きく、いろいろな人を巻き込んでしまった悲しい過去には変わりありません。
※このページは、ドラマ制作側を非難する意図はありません。 |